『ドライヴ』

昼は自動車修理工場と映画のスタントマン、夜は強盗の逃がし役として生活している男が、近所の親子が巻き込まれた事件から救うために、危険を冒す。

どこからともなくやってきた、目立たない流れ者が、ふとしたきっかけから町を牛耳るギャングと対決し、それを倒し、またどこへともなく去っていく…という、西部劇だったらお決まりのストーリーを、現代劇に翻案するとこうなりますよという感じの話。

ずっと緊張感を切らさない構成、タイトルにふさわしく車をきちんと活用し続けたこだわり、無口で得体が知れないんだけど気の置けない微笑みを持つというヒーローとしてライアン・ゴズリングの採用など、きちんと作り込まれた内容は、映画としての完成度が非常に高い。

悪役も、そんなすごい巨大な悪でもなく、でも凶悪でもありという、現実感のあるところに落としてるあたりも、現実感を感じさせるヒーローもの映画にしたいという気持ちの表れだろう。
なんでこんなすごい人が、いきなり現れて助けてくれるんだよ、というヒーローものにありがちな非現実感もほとんどなかった。

西部劇と同じく、続編を作ろうと思ったらいくらでも作れる設定だけど、これだけの細部まで作り込んだものは、そうそうできないだろう。


Author: talo

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