さよならヴァージン・アトランティック

ヴァージン・アトランティックの日本路線撤退が、9月に発表された。
もともと、日本ではアメリカと違って、ロンドンはヨーロッパ・ハブでもなんでもないし、JALもANAもBAも就航して競争が激しかったところに、中東御三家が格安で乗継便をドカドカ投入してきたら、もうヴァージンにはその競争に勝つことにはなんのメリットもなかっただろう。

また、ヴァージンは都心からの利便性の高さで最近人気の、羽田の発着枠を持ってたのだが、日本の国交省のルールで、成田に一便残さないと羽田には就航できないことになってたらしい(報道では「成田縛り」と呼ばれている)。
ところが、ヴァージンの成田便は、ANAとのコードシェアになってて、ANAの羽田-ロンドン便はこれを根拠にしてるので、ヴァージンは成田便を廃止して羽田に就航することは不可とされたらしい。ところが、ヴァージンの成田便がなくなっても、ANAの羽田便はそのままなので、これにはイギリス政府が不公正競争なんじゃないかとクレームを入れてるらしい。

まあ、そんなことはともかく、なくなってしまうものは仕方ない。
実は、最近でこそAMEXのポイントをマイルに交換できる航空会社は増えているが、昔はそんなにいろいろなかった。ヴァージンはその中でも、効率的に交換できる上に、昔はマイルで予約できる席の制限も少なかったので、AMEXのポイントはせっせとヴァージンの「フライングクラブ」のマイルに交換して、すでに一度アッパークラスでのロンドン旅行2人分に充当していた。
その旅行が5年前。そして、最近またもう一回分が貯まったので、次はいつ行こうかと言ってたところで、こんな事態になってしまった。

当然、ヴァージンが撤退するので、マイルがヴァージンの搭乗券に交換できるのは、就航している2015年1月まで。提携航空会社での航空券や、その他の特典に交換することもできるけど、日本語対応のコールセンターも同時に撤退するため、日本語でそれをお願いできるのも1月末までということになる。

この時点で、蓄積されてたマイルは187,000マイル程度。アッパークラスでのロンドン往復が、一人100,000マイルなので、もう13,000マイル足せば二人分となってるところだった。
我々が考えた対応は3つ。日本語対応がある間に提携してるANAの航空券に交換する、あるいはホテル宿泊や食事券と交換する、そしてロンドンのコールセンターへ英語で依頼する。

まず、ANAの航空券が、どのくらい先まで取れるのか確認してみると、11か月先まで。しかし、土日はほぼ絶望という話で、実際にANAのマイル特典航空券サイトを見てみても、ANAの会員は1年先まで交換できるので、オープンになったとたんにANA会員が抑えてしまって、すぐ「空席待ち」になることがわかった。
じゃあ、宿泊券や食事券に交換するとどうかというと、航空会社なので、自分のところの商材を特典にするのはいくらでもできるが、それ以外だと結局お金で買って渡してくれるだけなので、マイル単価で考えると、かなり損したような気がする。実際には、空席で飛ばすよりはましということで、航空会社だってタダ同然の物を提供してるんだけど。

ということで、最初の2案はあきらめて、出発直前で空席が多い場合には、ANAが新たに席をマイル用に出すので、それを待ってロンドンに不自由な英語で電話しようということに、ほぼ決まった。ちなみに、ANAのヨーロッパまでのビジネスクラス往復は95,000マイルなので、ヴァージンの便に交換するより割はいい。
しかし、ここでネックになるのは、前月10日までに決めないと、翌月の休暇が取れないという個人的な事情。

そこで、もう一度ANAのマイル特典サイトを見てみると、ビジネスクラス2席が、11か月先でもまったく空きがないというほどではない。ポツリポツリと空いている。これをうまく往復で拾えば、なんとかなるんじゃないか?ということで、再度チェックしてみることにした。
ロンドン便に関しては、惜しいところで無理だったのだが、狙うはパリ便。パリ便はANAが自社で羽田便、成田便の両方を飛ばしていて、特に成田便はやや余りがちなのだ。
希望の土曜成田発・土曜現地発という往復は取れなかったものの、帰りを日曜発にしたら、空きがあることが、ANAのサイトで確認できたので、ヴァージンのコールセンターに電話。無事にチケットが取れた。ちなみに、燃油サーチャージは一人6万円弱。わりと安くなったと思う。

これは、たまたま自分が、昔入会した、ANAのマイレージカードを発見したのでできたことだったので、今回はラッキーだった。
しかし、もうヴァージンに乗ることは、おそらくないと思う。
機内バーとか、ビジネスクラスでフルフラットとか、他社に先駆けていろんなチャレンジをしてきただけに、サービスじゃ利益は出ないって証明してしまったみたいで寂しいが、ドル箱のアメリカ路線でがんばってほしい。


Author: talo

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