7月12日(日)
滞在初日。朝ごはんはロビー階のティールームFoyerで食べる。
ずいぶん人が少ないので驚いたが、土日はすいてるみたい。
朝ごはんが終わると、まずはホテル周辺の散策。
今回は、現地ツアーの出発点がピカデリーサーカスなので、そこから徒歩圏ということでホテルを選んでいた。幸いこれが、周辺に繁華街がぐるっとあるところで、さらにホテルの場所自体は静かなところだったので、その後も便利だった。
最初はもちろん、何を見ても面白い。
ロンドンのビルはゴシックとかロマネスク風の、わりとゴツゴツしたデザインのものが主流で、ルネサンスとかバロックとかの壮麗な雰囲気のものが印象的なパリやローマとは、ちょっと街並みの感じが違う。
ロンドンはなんとなく曇りがちなイメージがあるので、こういう街並みのほうが似合ってそうにも思った。
ピカデリーサーカスは、ロンドンの繁華街というと映像の出てくる、噴水とサンヨーの広告のあるところ。
ここから、東のトテナムコートロード方面や、西のナイツブリッジ方面に、繁華街が伸びていて、だいたいこのあたりがロンドンっぽいものを観光するときの中心。
たまたま、ロンドン10kmマラソンの日だったので、あちこち通行規制がされていた。
そんなロンドン市街を避けて、この日は知人がいるオックスフォード観光を設定していた。しかし、ロンドン滞在実質初日から、地下鉄どころか郊外鉄道に挑戦しようというのは、ちょっと無謀だったかもしれない。
オックスフォードへの始発駅パディントンへは、地下鉄ですぐ。ロンドンの地下鉄は、乗り換えルートが複雑だったり地下道が狭かったりするが、基本的にはどう行けばいいか必ず書いてあるので、そんなに難しくない。切符はオイスターカードという、Suicaみたいなものを買っておけば、いくらかわからなくて困るということもないし。
でも、地上のほうの電車は難しかった。
そもそも、どれに乗ればいいのかを見つけるのが大変。大きな電光掲示板に電車ごとに書いてあるのだが、各方面行きがすべて同じ電光掲示板で、しかも先発電車が発車するたびに表示がずれていくので、何が何やら…。
さらに、時刻表通りに出るのもあれば、遅れているのもあって、始発駅だからなのか、始発駅なのになのか、とにかくややこしくて、わからない。
とりあえず、あの電車に乗ればいいのだろうと、目星をつけて切符を買ってみると、もうその電車は発車していた。切符は普通の行き先だけ決まってる切符だったので、遅れてもいいのだが、そんなに頻繁に出ていない。すごく待つに違いないので、とりあえず途中の駅まで行く電車に乗って、そこから別の方面から来るかもしれないオックスフォード方面行きの電車に乗り換えましょうということになった。
さて、なんとかその電車に乗り込んだものの、こんどはこれがまた発車しない。そうこうするうちに、ずいぶんあとだと思っていた、オックスフォード方面行き電車が出る時間が迫ってくる。これは、降りてそっちに行ったほうがいいのか、このまま乗ってたほうがいいのか…とずいぶん悩んだが、右往左往したあげく、どっちにも乗れなかったりすると悲しいので、そのまま座っていた。
結果的に、乗った電車は19分遅れで発車した。そのときの車掌の「いま発車してるところです」のアナウンスは、他の乗客も失笑していたので、あんまり普通ではなかったんだろう。
途中のレディングというところ(ずっとリーディングだと思ってた)で乗り換えて、オックスフォードへ。電車も途中の駅も、ずいぶん汚かったんだけど、オックスフォードの駅はきれいだった。
まずはお昼ごはん。イギリスで一度は食べてみたかった、フィッシュ&チップスを頼む。量がちょっと多かったんだけど、普通においしかった。
そこからまずはオックスフォードの街並みを見ながら、クライストチャーチへ。オックスフォードでもっとも有名なこの教会は、もちろん観光客があふれかえっているのだが、入場を待つ列が尋常じゃない。ロンドンなら、他にいくらでも見るものがあるのだが、オックスフォードだと限られた名所に集中するせいだろう。
しかしここはオックスフォード大学のカレッジでもある。知人のオックスフォード学生証で、なんと並ぶことなく入場という素晴らしい特典を受けることができた。
中はさすがに伝統ある建物なので、いろいろ素晴らしく、ハリー・ポッターの映画版の食堂のモデルになったとか言われている食堂には、クライストチャーチ・カレッジが輩出した著名人の絵がかかっていて、面白かった。この中にウルジー枢機卿の絵も飾ってあったんだけど、これはどういう関係なんだろう?
その後セントメアリー教会の尖塔にのぼって、市内を見渡したのだが、そもそもここはそういう用途ではないので、階段も通路も一人分もないような幅しかない。しかも、外を見るところの通路が袋小路なので、行った人が戻るのも、それと交替に先に進むのも一苦労だった。
あんまり混雑すると危ないので、売店のところで上の状況を見ていて、あいてきたら次の人を登らせる仕組み。
次に中がきれいと評判とかいう、モードリン・カレッジへ。
ここは学生バイトっぽい人が門番をしていて、入場料をとっているのだが、外国人慣れしているのか、説明が分からなくて何度か聞き返しても、バカにしたような顔もせず、言い方をいろいろ変えて説明してくれた。
ここは庭がずいぶん広く、きれいだった。川に面していて、そこにカフェがあるのだが、川ではボートに乗ることができるようになっていて、竿で押して進めるのだが、慣れていないとなかなか難しいようで、プロの人はすごい上手で、客が操縦しようとしてるときと進み具合がぜんぜん違ってて面白かった。
また、鹿もいた。
そこから、これまた有名なラドクリフカメラという建物を外から見て、オックスフォード大学公認グッズのあるショップへ寄ったところで、主だったところはぐるっと一回りという感じ。
ぐるっと回るだけで、主だった名所が見て回れる理想コースで、さすが住んでいる人が考えただけのことはある!と感心して、また駅でわかれて帰ってきた。
帰りは各駅停車かそれに近い感じだったが、パディントンまで座ってるだけだったので、楽だった。「イギリスでは電車で寝てる人などいない」というウワサだったので、いっしょうけんめい起きていたのに、後日だんだんそんなこともないようだったことがわかったので、ちょっとこの日の努力は無駄だった。