あの日、欲望の大地で

過去から逃れて暮らす女が、置き去りにしてきた子どもの存在に、その過去と対面することを否応なくされる。

母親の不倫に傷ついた少女が、行き過ぎたいたずらで不倫の最中の二人を殺してしまい、さらに相手の息子と関係を持って、子どもを産んでしまうが、その子の成長を恐れて逃亡し、縁もゆかりもない町で仕事をしながら、流れに任せて男に身を任せる生活をしている…という設定。

ストーリーの展開としては単純で、それを飽きさせないために、過去と現在を行ったり来たりしながら勧めていく手法をとっている。
その手法自体はそれほど成功していないのだが、現実感のある絵作りに、映画の世界へ見るものを没頭させる力があり、虚無感の強いストーリーながら、感情に訴えるものがあった。

主役のシャーリーズ・セロンについては、あまり適役とは思えなかった。感情を殺して生きているという雰囲気はよく出ていたが、過酷な過去を抱えているとか、娘と一緒には暮らせないという、強い拒絶感のようなものは持っていないので、なんとなく「撮影が終わったら日常生活」という感じもしてしまっていた。
主役の若い時代を演じた二人は、逆に若さの持つ無鉄砲さとか不思議さがよく出ていたと思う。

5.0点


Author: talo

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