スパイダーウィックの謎

 妖精は人の目に見えないだけで、現代にもいた。それを分類、命名した妖精百科ともいうべき本をねらう妖精は、それを持つ家へ押し寄せる。それを渡すまいと、子どもたちが奮闘するファンタジー。

 LOTRから続く、CG技術を多用したファンタジー映画の一つ。
 しかし、この映画で他の類型的映画と大きく違うのは、主人公の子どもは、選ばれた子でもないし、特殊な能力や特別な地位もなく、家族はバラバラでその子も家族の中ではどちらかというと孤立しているという点。
 特別な人が偉大なことを為すという話は、もうここ数年のファンタジーものでは定番になってしまった感があるので、これだけでも新鮮。

 話の内容も、世界を救うという名目はあるものの、基本的には主人公の生活圏の中で展開されていて、大げさな話にはならない。最後の戦いも、あっけないような終わり方。
 しかし、この終わり方も、ああなるほどと納得のできるオチになっているし、全体に話の内容がうまくまとまっていて、わかりやすく面白い。強引な展開などもなく、よく練られた内容だと思う。

 主人公の子は双子という設定で、一人二役なのだが、双子であることと、話の内容が、それほど密接には関係していないので、別々に行動することのほうが多く、双子らしい同期的な動きもなく、俳優は2本分の映画に出たようなもので、大変だっただろう。

4.9点


Author: talo

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