パリのテロについて

この前、パリの治安はそんなに悪くなかったと書いた直後に、パリでテロが起こってしまったので、再度治安状況について書いておきたい。

まず、今回テロが起こった場所については、それなりのインパクトとテロが起こせる場所のバランスから選ばれたんだろうと思う。
郊外の誰もいないような場所で起こしてもインパクトはなく、逆に中心部では警戒が厳しくて実行が難しい。弱いところが狙われるのは、テロでも何でもいっしょということ。

その上で、パリの中枢部や主要な観光地ではテロへの警戒はもちろん実施されているので、今後もテロが発生する危険性は低いと思う。
今回のテロの場所は、一つはサン・ドニ。ここは治安が悪いことで有名な場所で、テロ後の関係者逮捕たてこもり事件も発生した。王家の墓所があるので観光で行く人がいないわけではないとは思うが、常識的な判断では目的地から外すと思う。自分たちもそうした。
もう一つはパリのレピュブリック広場近辺。このあたりは夜も開いてる飲食店が多く、人が行き来していて、そんなにすごくにぎやかではないもののちょっとした繁華街ではある。大きな店などが少なく夜には酔った人たちがあちこちで歩いてるので、警戒ポイントは特になくテロリストが歩いていても誰も気にしないだろうという感じ。ここはそんなに便利のいい場所ではないし、近くに観光名所はないので、パリ中心部には近いものの、それほど観光客需要がある場所とは思えない。

もちろん、フランス政府が「戦争」とまで言ってる以上、今後どうなるかはわからない。
でも大挙して軍事的手段で押し寄せてくるようなことにならない限り、現状のテロという規模での事件は、やはり観光客が常識的な範囲で行動するエリアでは、あまり起こらないのではないかなと思っている。そういう意味では、観光客には治安的な問題は少ないと言えるのではないだろうか。

当然、治安情報を収集してから行き先を考えるとか、夜中に繁華街へ出歩いたりしないというのは、観光旅行では当然の自衛なので、そのあたりは前提だけど。


Author: talo

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