フランスに行ってみて、気づいたことや思ったことなど。
- そんなに治安は悪くない
移民問題があったり、テロの危険性が常に言われているので、警備を強化してるのかもしれないが、少なくともぼくらが行ったときは、一般に治安が悪いと言われてる観光地には警官か憲兵がいた。
それ以外の場所でも、当たり前だけど普通に生活の場所という雰囲気で、一通りの注意をしていれば、過剰に心配しなくても良さそうだった。
ただ、犯罪と言い切れないものは取り締まれないせいか、物乞いの人と、署名強要の人は大勢いた。特に署名強要の人は、観光客に集団でつきまとったりして、たちが悪そう。でも、フィレンツェのように、有無を言わさず署名簿を押し付けてくるほどの強引さはまだないので、知らん顔してれば大丈夫。 - 観光地としてのレベルはいまいち
パリの街並みが第二帝政時代以降に整備されたわりと新しいものということもあって、名所旧跡以外は普通の街という感じ。かといって、ロンドンほど目新しいものがあるわけでもなく、ローマとロンドンの中間。
地方に行くと、まだまだ昔ながらの街並みも残っていて、いろいろ面白そうだけど、そういうところの魅力もイタリアほど十分にアピールできてない。 - 人は親切
なんとなくローマのような、なんだよ観光客うざいなー、という雰囲気を予想してたんだけど、基本的には親切だった。フランス語がわからないという顔をすると、英語で言い直してくれたりするし、接客も丁寧な人がほとんどだった。
デパートに至っては、中国人特需もあるので、なおさらがんばってる感じ。 - 中国人はそんなにひどくなかった
ちょうど国慶節連休にかかったので、中国人ツアーはすごく多かった。でも、ベルサイユ宮殿の池で足を洗ってるのが報道されたりしたせいもあるのか、みんな基本的にはマナーは良く、統制もとれていた。もちろん、集団なのでそれだけで迷惑ということはあるかもしれないが、まあ観光地だし仕方ない。
しかし、どさくさに紛れてというか、日本人は集団心理が働きやすい人種なのか、混雑したところでマナーの悪い日本人はときどき見かけた。中国人のことは笑えない。
さすがに観光立国だけあって、案内の表示やパンフレットなどが充実していて、旅行しやすい国という感じはしたし、名所旧跡だけでなく、自然環境なども見るべきところが多く、また行きたいと思わせるものがあった。
しかし、食事が期待したほどおいしくはなくて、これならアメリカでも同じくらいだろうというレベルだったので、行くためのモチベーションという点では十分ではなかったように思う。