近所におかしな雑居ビルがある。
おかしなというか、よく考えたなという感じなのだが、建物自体はちょっと古くて天井も低く、大規模な改装もしていない。
以前は大型スーパーがテナントとして入っていた。
しかし、都心に近い地域でほかに競合店もなかったので、そのスーパーは「もっと広い店にすればもっともうかる」とでも思ったのか、近くのもっと大きくてきれいなビルへ移転してしまった。
雑居ビルのほうは、メインのテナントに出ていかれて、途方に暮れたのか、仕返ししてやろうと思ったのか、新しいテナントに、食品スーパーとドラッグストアと100円ショップを入れた。
まあ、考えてもみてほしい。
そこそこ大きいところでも、スーパーに期待する品ぞろえとして、食品スーパー、ドラッグストア、100円ショップが入っていたら、あと足りないのは服飾系と家具類くらいなもので、日々の買い物という点ではまったく不自由しない。
逆に、ちょっとした食品まで置いているドラッグストアや100円ショップがあれば、スーパーなんかいらないくらいなので、この3店舗構成はじゅうぶん大型スーパーの代わりになるだろう。
このビルは、駅から住宅街への帰り道の駅寄りの場所にあるので、おそらく駅から帰る人で買い物しようと思っている人の1/4くらいは取り込めてると思う。
元からあったスーパーにしてみると、この商圏の客は全部そのまま自分の客のつもりだっただろうから、けっこう持って行かれたことになる。
この3店舗構成を考えたのは、ビルの人なのか、間に立った不動産屋なのかわからないが、してやったりというところだろうと思う。