そして8時間のフライトも、いよいよ終わりに近づく。
日の出から逃げるように西へ飛んでいた飛行機も、途中で追いつかれたので、外はちょうどいい具合に朝になっていた。
着陸2時間前くらいに、また朝食が出る。
まずいのはわかってるが、こんどは着陸したらすぐ乗り換えで、しかもアメリカなのでいちいち入出国があって、何か食べてる時間もないだろうし、一応食べておく。
サンドイッチというので、それをもらったら、ホットサンドだった。さすがにサンドイッチはそんなにまずく作れないので、普通の味に近い(でも、あんまりおいしくない)。
なにしろエコノミーの最前列だったので、ビジネスの人が降りて、仕切りのカーテンが開くと、すぐに出られる。これは素早いと思って、喜んで歩いていくのだが、逆に自分の前を歩いてる人が少ないので、え?こっちでいいの?という状態。
しかもわりとすぐ、イミグレがあったので、心の準備が…。
ここのイミグレは、南アメリカからの便なので、労働目的の入国を防ぐためか、けっこういろいろ聞かれる。まだ頭が目覚めてないので、英語で聞かれてもすぐ入ってこないし、聞かれたことをそのまま繰り返して言って考えたりしてたら、検査官の人は面倒になったのか、もっと簡単な別のことを聞こうとする。いやいや、次々質問を変えたら、どれに答えていいかわかんないじゃん。
しかし、なんとかこれもクリアして、ターンテーブルへ。
ちょこちょこ取ったりしていたら、添乗員さんが来て、数を数えながら取るのでいいですよということなので、少し後ろに下がる。
ところが、じつはこのツアーのコルチャニからは、同じ西遊旅行の少し違う日程のツアーといっしょだったのだが、そのツアーの人たちの荷物も出てきて、しかもその添乗員の人が、やや若い女性なので、いっしょうけんめいいくつも荷物を取ってるのを見て、外国人の人が、「なに?このラベルついてるのを取ればいいの?」と、ドカドカ取ってくれる。
自分たちのツアーの添乗員さんは、こちらのグループの荷物のタグに、赤いリボンをつけて、目印にしていたのだが、そんなのもう用を成さない感じ。
しかも、ちょっとこの前の、ラパス-リマ間の機内でトラブルがあって話してるのを聞いて、ちょっと思ったのだが、この別ツアーの添乗員さんが、しっかりしててやる気があるのはわかるんだけど、やる気がありすぎてちょっと出しゃばり&知ったかぶりのところがある。
おそらくそういうところが、こちらのツアーの添乗員さんはカチンときてたんだろうと思うが、今さら言ってもどうしようもないのに「こっちのグループのバッグは、わかんなくなるから取らないで」とか言ってて、ちょっと微妙な感情の行き違いが…。
そして、出てきた自分のスーツケースは、ロックは「TSAロックでも壊されることがある」ということだったので、ジップの端を留め金にパチンと留めておくだけにしていたのだが、それが両方ともとれて、しかもジップがちょっと開いている。
「?」と思ったので、ちょっと見てみて、ついでに機内で充電するためのDSの充電器を出そうと思って開けたら「税関通るまで開けないで!」と係官に怒られてしまった。
でも、税関通る前に開けようが、通ってから開けようが、その人が持ってる荷物の内容は変わらないんだから、開けたって何か不正ができるわけじゃないと思うんだけど?
そんなこんなで、みんな疲れ気味のところ、慌てて税関検査も抜けて、また乗り換え用のスーツケースのドロップのところでスーツケースを置いて、大韓航空のチェックインへと向かう。
チェックインのときは毎回そうなのだが、添乗員さんはグループチェックインで早めに済ませられないか、確認に行く。だいたい「ダメ」と言われるのだが、それでもトライに行くところが、偉いと思う。
このときも、一回「ダメ」と言われたが、また別のカウンターのところへ行って聞いていた。結局ダメだったんだけど。
まあでも、こんどのチェックインはなにしろ大韓航空。きちんとしてるし、こちらの言うことも聞いてくれる。自分たちの担当の人も、全く愛想はなかったけど、必要なことは聞いてくれるし(「スーツケースはないの?」とか)、席も2人で隣りでって念のため言ったら、ちゃんと窓側2人席だったし、「ゲートは何番」って日本ではよくやるボールペンで丸印をつけて教えるのもやってくれる。手際もいいので不安がない。
そこが終わると、すぐ出国。
ここで初めて、全身スキャナ体験。でも、べつにスキャンされてるほうは、バンザイして立ってるだけなので、何ということもない。靴を脱がないといけないほうが、よっぽど面倒だった。
そしてすぐにゲートへ向かう。途中で、行きもリマ行きの便に乗るときに使った、ペットボトルの自動販売機を使う。行きのときは、使い方が分かんなくて、えーえー?とか言いながら、結局カードで買ったのだが、帰りにやっとわかったのは、$5札で1本買う→お釣りが表示されるんだけど、すぐに$1硬貨が出てるので2.5と表示される(これが何のことなのかわかんなかった)→待ってると表示の数字が減っていって、$3.5のお釣りが出てくる、という感じだった。行きに買ったときは、なぜか在庫のないラックがあったりして、番号押しても出てこなかったり、右往左往だったのに。
そして、時間があるのでここでほっと一息ついていたが、じつは時間があればランコムでボディーローションを買おうと思ってたのに、そんなどころじゃなくて、すっかり忘れてた。しかも、そんなに時間もなかったので、搭乗ゲート前に充電場所まであったのに、最初気づいてなかったせいもあって、ほとんど充電できなかったし。
それでも、搭乗してしまえば、次に降りたらもう成田。ツアーの中では、そこからさらに国内線に乗り換える人もいたので、それに比べればだいぶ楽だ。
シートは行きと同じく、2-4-2なんだけど、後ろのほうだったので、2-2-2になってるところ。通路も広いし、お手洗いが近くて、いい席だった。しかも、行きもいいと思った大韓航空の客室乗務員だが、帰りは今までいいかげんな南米を経験してきただけに、すごい!なんて丁寧な!って感動するくらい。海外生活から日本へ帰ってきたら、まるでこちらが神様かのような接客で驚いたという話をときどき聞くが、10日ほどでこんなすぐ感動するんだから、それはほんとだろうと思った。
客商売だからと言えばそれまでだけど、これだけ日韓関係がこじれてる最中でも、日本人には日本語で接客してるのも、偉いなぁと思うし。
機内食も、ごく普通なんだけど、すごいおいしく感じる。
エコノミーで流れ作業で回ってるだけなんだけど、それでも聞いてくれるときの丁寧さが、全然違うし。
そして、機材も新しいので、画面下のUSB端子で携帯の充電ができるし、椅子の下のコンセントでDSの充電もできるし、もう我が家のようにくつろいで、寝たり起きたりしてるうちに、日本着。
そしてもうこんどこそ、いよいよツアーメンバーともお別れ。
ターンテーブルのところで、顔を見た人には一通り挨拶して去っていくが、さすがに10日も一緒にいたので、名残惜しい感じもする。
と思ってたら、なんと税関検査が、以前の一定数抽出検査じゃなくて、全員スーツケースの中身点検の検査になっていた。当たりもハズレもなく、全員。
しかも、自分のスーツケースは、ロサンゼルスで「あれ?」と思った通り、やっぱり開けてみると中に「あんたのスーツケース開けましたよ」の紙がぺらんと入ってるし。
しかし、自分のスーツケースは、もうほとんど普通の旅行用具・衣類だけで、お土産もクッションカバー3枚入ってるだけで、布なので目立たず「これだけですか??」と検査官の人も言ってしまうくらい、何もなかった。
まあもちろん、何かあるはずもなく、そこも無事終了して、成田エクスプレスに乗って帰ってきました。