シャープのこと

シャープが、あれよあれよという間に経営難に陥って、ついにつなぎ融資を受けないと資金繰りに詰まる状況にまで至ってるらしい。シャープくらい大きい会社で、内部留保がないどころか、キャッシュフローさえ確保できてないって、かなり危ない状況だと思う。倒産一歩手前くらい。

昔、シャープへも仕事の関係で行ったことがあった。
その当時の印象で言うと、中小企業が大きくなった会社という感じだった。
大手家電の一角として盤石の規模で、昨日今日の企業でもなかったのに、なんかどこかしっかりしてないというか。

社員の人も横柄な感じで、パナソニックとかブラザーとか、何でもいいんだけど、よその企業の社員ならあり得ない失礼さだった。
いま、あの人たちがどういう状況なのかわからないけど、もしあれが社員の雰囲気を示していたとすると、そりゃ苦境に陥っても誰も助けてくれないだろうと思う。

シャープくらいの中途半端な規模の企業が、特定の事業に経営資産を集中するなら、よほどの独自性があるか、常に新技術を開発し続けるか、価格競争力で圧倒するか、シェアの大部分を握ってしまうか、という状況でないと、難しいものがあると思う。
そういう意味で、液晶へのあれだけの大規模投資をするというのは、危険極まりない。液晶生産は別に新しい技術でも何でもなく、開発競争でもシャープが圧倒していたわけではなく、もちろん大量生産だけでは価格競争力にも限界があり、シェアでも最大で20%程度。どこにも、これに社運を賭けるだけの要素がない。

もちろん、規模を拡大しないと競争に勝てないので、拡大せざるを得なかったということもあるだろうが、液晶パネル生産技術は今は第10世代とも11世代とも言われていて、何度も更新されてきている。
そして競争が激しくなってサムスンなどが伸びてきたのは、なにもここ最近のことではないわけで、最新の設備更新の段階で、枯れた旧技術での安い液晶生産に特化して、投資は他の新事業へという選択もできたはずで、そのあたりの割り切りというか、大きく言うと経営判断が、やっぱり中小企業みたいな体制では難しかったのかなと。
日立なんかはその点、経営判断に成功して、今に至ってるわけで、シャープの全社員は、ひょっとしたら自分のせいじゃないと思ってるかもしれないけど、そういう社風を作ってきた要員の一人と思って、反省したほうがいいと思う。


Author: talo

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