二人で穏やかに暮らしてきた夫婦に老いの影が差し、自分の痴ほうを自覚した妻は、夫に負担をかけまいと、施設に入る。しかし、施設に馴染むための面会禁止の一か月が過ぎ、夫が面会に行くと、すでに妻は夫のことを忘れ、別の男性に尽くしていた。
日本ではすでに出尽くした感のある、老人痴ほう物だが、アメリカでは日本とは家族の感覚が違うこともあり、まだまだこれからの分野という感じ。
ストーリー自体も、痴ほうが夫婦に与える影響や、それが人生に与える影響を、重く描いているものの、それほど凝った作りではない。
老夫婦の愛を描いているので、やはり高齢の観客が多かったが、内容的には愛の重さよりも、痴ほうの悲しさのほうに比重があったように思うので、身につまされたりしたんじゃないかと、やや心配。
4.6点