これまた3部作の、冒険ファンタジー。
人の魂が、動物の形をとって、その人のパートナーとして存在する世界で、それまで隠された存在だった、外の世界からやってくる「ダスト」をめぐって対立が生じる。少女ライラは、真実を告げる「黄金の羅針盤」を読める能力を持って、この対立の真っ只中に飛び込んでいくことになる。
構成は、そこそこ飽きさせない作りだし、背景世界の設定も面白そう。話の最初で、3部作の概要を表示してしまうのも、今後への興味をつなぐのに役立つと思う。
でも、肝心のキャラクターの設定と、話の展開が「ありきたり」になってしまっている。ライラは特別な能力を持ち勇気とがあり活発な女の子で、彼女を助けるためにいろんな人が寄り集まってくるというのは、あまりにも陳腐ではないだろうか。
「ダスト」をめぐって、単純に良いもの悪いものという話に落ちていないところや、魂の存在「ダイモン」に、なかなか設定をよく練った形跡が見られるだけに、そこまでやってこの話はないだろうという感じ。
CGも、かなりがんばっているとは思うが、それほど目新しさはない。少なくとも、これ以上のクオリティはないというレベルではない。
また、最近のこういう映画は、最後は必ず戦争で決着をつけるようになっているのは、どうかと思う。決着としてわかりやすいというのはあるだろうが、結局それで何かが解決されるわけではないし、今回の場合は特に、主人公の敵に回る人たちが「悪」ではないので、全く何も解決していない。
これまでに、冒険ファンタジーものを見たことがない人なら、楽しめるかも。
4.6点