ロンドン旅行記2009 第3日(ストーンヘンジ、バース)

7月13日(月)

ロンドンに滞在しながら、ロンドンといってもホテル周辺しか知らず、この日も郊外観光へ行った。
こんどは友人関係じゃなくて、MyBusというJTBの現地事務所がやっている、現地オプショナルツアーへの参加。ロンドン三越
なにしろ朝が早いので、まだホテルでは朝食の時間になっておらず、ルームサービスで朝食をとった。ところが、本当に必要なものだけをオーダーシートに書いておいたら、あんまり少なくて困ったらしく、適当にあれこれ積まれたテーブルが来て、見ただけでおなかいっぱい。

集合場所のピカデリーサーカスまでは、歩いて15分くらいで着くだろうと思って、ホテルを20分ちょっと前に出たのだが、この日は初の平日で思ったより交通が激しく、またきょろきょろしながら歩くので、予定より時間がかかってしまった。
しかし、集合場所に来てみると、まだあんまり人は来ていない。やはり几帳面な日本人も、旅先では気が緩むのか。

ガイドの中年女性は、なんだかちょっと小うるさそうな感じの人。
集合のときから、点呼係の若い人に「やだあなた、そんなことも知らないの?」とか言ってたりして、こわい。実際には、ちょっと抜けたところもあったり、それなりに気を使う人でもあることが、だんだんわかってくるのだが、それでも道中(何もないところで)イギリスについてあれこれと解説し続け、みんな退屈して寝ていたら「みなさん寝ていらっしゃるようですね」とか言わずにいられないような人。

今日の観光はストーンヘンジがメインの目的で、そのほかソールズベリ大聖堂と有名な保養地バースへも行く。英語の現地観光会社のツアーに、JTBが相乗りしている感じのツアー。
現地観光会社の集合場所で、英語客と合流した。
この英語客用のガイドの人は、けっこうロンドンなまりっぽい感じでしゃべるお兄ちゃんという感じの人だったが、日本だとあまり収入が得られないので、女性の仕事のようになっている観光ガイドも、ロンドンは観光客が多いので、男性でもやっていけるのかもしれないなと思った。しかも、こんな下町の男の子まで「lovely」という形容をやたらするので、おかしかった。

郊外を車窓からゆっくり見るのは初めてで、しかも田園風景の多いところを通るので、あれこれと見るものが面白い。日本よりずいぶん涼しいので、麦の収穫が8月になるとかで、牧草地と入り乱れて、あちらこちら黄色と緑の市松模様みたいになっている。
ソールズベリの街並みでも、動物はあんまりいない。狂牛病と口蹄疫で、ずいぶん減ったらしい。

教会は、現在大規模改修真っ最中。中はそれほど何と言ってないのだが、やはり広さや伝統を感じさせる荘重な雰囲気があって、ただボーっと見ているだけでも楽しい。あと、撮影禁止のマグナカルタの原コピー(最初に地方に回送したときのもの)もある。

見終わったら、同じ町で食事。
ほんとに小さな田舎町という感じで、バス1台分の客が全員入れる店がよくあったなという感じなのだが、日本人のグループが1人~3人と、不定数だったので、他の人に譲ったりしているうちに、日本人テーブルが埋まってしまい、自分たちはアメリカ人観光客と相席になった。
アメリカ人の英語に比べると、イギリス人の英語はわかりにくい(ように聞こえる)ので、アメリカ人はどうなのかと思って聞いてみたら、アメリカ人でも話が通じないことがあるらしい。飛行機の乗り継ぎで、荷物が見つからない時に、話が通じなくて困ったとかいう話を聞いて、そんなに違うのかと思って驚いた(どうもイギリスでも北部のほうで、方言がすごかったらしい)。

ストーンヘンジの人出食事が終わったらまた移動で、こんどはストーンヘンジ。
ストーンヘンジは広い丘陵地帯の中にあって、幹線道路(地下化する予定があるらしい)も近くを通っているので、柵はしてあるのだが、柵の外からも見放題で、けっこう人出がすごい。仕方ないので、入場料を払う人には、音声ガイドを無料で貸し出したり、品揃えのいいほうのおみやげ物屋さんを柵の中に作ったり(外にもあるが、テント式の簡易店)して、ちょっと差別化を図っている。
写真やテレビで見ていたより、実際に見ると大規模な感じで、面白かった。また、以前は観光客用にノミを置いておいて、かけらを持ち帰らせていたというのもすごい。
音声ガイドは、話が長いのに、結局今日のガイドさんが車中でざっと話してくれた内容と同じなので、途中から聞かなかった。さすがガイドの人は、全部聞いて覚えているのだろう。

バースは古代ローマの浴場跡が、近世以降また保養地になったもの。
いまはすっかり地方の観光都市になっていて、近隣の観光の終着点らしく、ひっきりなしにバスが来ては、人を大勢下ろしていくので、大変な人出だった。ローマンバス
浴場跡のほうは、発掘物はそんなに多くなくて、なんだか変な風に復元した建物が、そのまま跡地博物館になっていた。あとは街並みを見たりするはずだったのが、浴場を見るだけで時間がなくなり(一日で3か所も名所を回っているので、もともとそんなに時間がない)、アイスを食べただけ(これも、もうバスに乗る寸前に食べた)でバスに乗った。

終わったらあとは一路ロンドン市内へ。
2時間くらいかかってロンドンへ着いて、またピカデリーサーカスで降りて、チャイナタウンの近くのカレー屋さんで、カレーを食べて帰ってきた。お店はTHE MAHARAJA TANDOORIというベタなネーミングで、わりにおいしかったけど、落ち着かない店だった。


Author: talo

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