この日は早起き。
朝一番の飛行機で、ウユニからラパスへ戻るためだ。
荷造りもあるし、早めに起きてシャワーを浴びたりしていると、他の部屋で出たり入ったりしている音がする。なんだろう?と思って出てみると、天気が良くて、まだ太陽が出ていないので、星が見られるという。
相方はずっと星を見たがっていたので、知らせたところ、あわてて荷造りの下準備だけして出て行った。
しかし自分はこの日は絶望的に体調が悪かった。
いま思うと、風邪薬を飲むのをやめた反動+ボリビア到着時にもあった寝不足による体調不良だったのだろうが、そのときは風邪薬のことなんか思い至らないので、どうしようもない。
とにかくなんとか荷造りをして、朝ご飯を食べに行く。しかし、朝ご飯もろくに食べられず、出発となった。

空が広いので、夜と朝が同時にあって、ずいぶんきれい。空港に着いてから、ビルが開くまで時間があったので、その間にも写真を撮ったりした。空が近くて、建物がないと、こんなに景色が違うんだなと思った。
そして、ウユニの現地ガイドさんとはここでお別れ。愛嬌とかはない人だけど、しっかりしていい人だったと思う。
ラパスに着いたら、軽く市内観光をしてからホテルへ入るはずだったのだが、ラパスはまたひどい霧。とくに空港のある山のほうは午前中は雲が晴れないので、どうしようもない。いちおう、展望台と称するところへも寄るが、なるほど雲の中にいると周囲はこんな風に見えるのかというのが、ちょっとわかったくらい。
チェックインできるかどうかわからないが、早々にホテルへ移動することになった。

ロビーはそこそこ立派で、ホテルの人もきちんとしてるんだけど、なんとなく古い感じ。これがエレベーター、客室となると、ますますひどくなっていく。エレベーターは水平のレベルがそもそもフロアと合ってないのが、ちゃんと点検してるのかどうかと思われて怖い。そして部屋は、70年代~80年代のホテルという感じ。設備全体が古いまま。
なので、使いにくいところはあるんだけど、清掃状態はいいし、部屋も広く眺望もいいので、一泊なら平気だ。
それにしても、洗面台はやたら広いのに、どうしてコンセントを水のかからないところにつけるとか、洗面ボウルをもう少し深く作るとかしなかったんだろうか…。
そして、コンセントはここもAタイプCタイプ共用で、日本製品も問題なし。しかも、200Vと100V両方ある。昔はきっと、外国人御用達のかなりの高級ホテルだったんだろう。

最初に書かなかったが、この日のバスが非常にひどかった。もう廃車寸前という感じで、シートは破れたり汚れたりだし、おかしな臭いがするし、もちろん窓は汚れている。これで一日市内観光なんていやだなぁ…と思うが、まあどうしようもない。というか、市内を走ってるバスを見ると、これのほうが普通のように思うし。

観光はまずは大統領府と議会と、その前の公園を見る。この公園がもう、ハトがすごいいてびっくり。上野公園とか、東京でもハトが多いところはいくらでもあるけど、ここの比じゃない。とにかくハトで一面埋めつくされていて、踏みながら歩こうと思ったらすぐできる(というか、いっしょうけんめい足でかき分けながら進まないと、ハトがよけてくれない)。このあと、大統領府の番兵さんの横で撮影したりして、そっちがメインだったんだけど、個人的にはこのハトの群れがインパクト強かった。
たぶんボリビアは、動物はみんな自由放任主義なので、ハトも人を怖がったりしないんだろう。

そんな、ボリビアに来て普通っぽい博物館へ行っても…と思ったが、なにしろカーニバルの時期でほかは開いてないので仕方ない。
ちょっと路地の奥にあって、いかにも人が来なさそうなところで、学生のバイトみたいな人が番をしてる。でも、ここはけっこう当たりで、面白い楽器がいろいろあった。フォークロアのための楽器ばっかりじゃなくて、普通の古いチェンバロみたいなのもあったり、あと音楽に関するいろんな展示があって、へー!こんなものが!という感じ。

前菜ビュッフェとメインが鶏か牛かマスかという、まあ普通な感じ。でも、生演奏があったりして、ラパス的には高級っぽい感じがしてる。この生演奏に加えて、食べ始めると生歌まで加わって、スピーカーの横に座っていた自分たちは非常に迷惑したのだが。
ここを出たら、次にいちばんの繁華街、サガルナガ通り付近へ。なにしろカーニバルの時期で人が多い上に、露店もびっしり出ているので、バスでそんなところに乗り入れて行くのは大変で、なかなかはかどらない。しかし、現地の人にとったら、べつに普通のことらしく、自分たち以外にもバスが走ってるし、他にも車がどんどん人をかき分けて通ってたりして、危なっかしい。
ぐるぐる回って、やっとちょっとした商店街のようなところに着き、まずはそこを集団で見学。そこは、靴とズボンを売ってる店が多かったのだが、靴は南米っぽいケバケバしい色調の物が多く、こういうのもこの街だったらおかしくないねぇと思った。
そして一度バスに戻り、いよいよサガルナガ通りと魔女通りという、それなりに観光客にも買い物のしやすいところへ移動する。
ここはホテルへもすぐ近くで、有名なサンフランシスコ寺院前の広場もあったりして、いかにも観光地らしい雰囲気。道路も何車線もあって、隧道もあったりして、にぎやか。
ここで少し買い物をして、サンフランシスコ寺院前で集合。自分たちは、とにかくお土産はパッキングも面倒だし、最後にと決めていたので、ここでいろいろ買わないといけない。ドルも受け取ってくれるので、あれもこれもと買った。

明日のパッキングの準備などをして、その後だらだらするつもりだったのだが、相方が「やっぱりさっきのところで買えばよかった」と言うので、明日の朝、開いてるかどうかわからない店に行くより、いま行ってしまおうと、もう一度行く。
ホテルから歩いて10分とかからないところなのだが、上り下りが急な上に、途中にけっこうな交通量の道路があるので、なかなか大変。しかも人出が多いので、治安状態も良くないということを聞かされていて、二人だったら何かに巻き込まれてもどうしていいのやら…ということで、特に人出の多いところは、ちょっと急いで通り過ぎたりしたら、ずいぶん疲れた。
そして、買い物自体は無事に済んだのだが、そこから帰るところで、ホテルの近くの路地でボーっと立っていた(ように見えた)人が、自分たちが行きすぎたとたんに、後ろをついてくる。たまたまだったのかもしれないが、えー?なになに?と思って、慌てて相方の背中を押してホテルへ入った。
高地だし、坂は25度くらいありそうなところだし、これでけっこう息が切れた。

しかし、自分では何が悪いのかもわからず、また気分の悪い状態も、悪くなったり良くなったりで、ずっとではなかったので、とにかく最上階のレストランへドリンクを飲みに行った。
ここは眺望がずいぶんいいので、それなりに行ってよかった場所。しかも、名物らしいのに初日に飲み損ねた、レモンジュースを飲めた。
しかし、夕食のレストランへ移動したところでダウン。調子の上下はあったので、居ようと思えば居られたのかもしれないが、集団の中で一人どんよりしてるのもどうかと思ったので、途中で帰ってきてしまった。最後の夜だったので、これは残念。
しかも結局寝不足だったので、その日は夕食も食べずに寝たおかげで、すぐ良くなった。