前々から思っていたのだが、日本という国はすごく脆弱な国だと思う。
よくヨーロッパとの違いで、先進国になってからの期間が短いので社会資本の蓄積があんまりないとか、スクラップアンドビルドの激しい社会なのでやはり蓄積がないとか、とにかくそんな説明がされるが、まさにそのせいで日本中がすごく不況に弱くなっているように思う。
日本は戦後の高度成長とともにいろんなシステムが整ったので、もともと社会が成長依存型ではある。しかし、いくら地震があるといっても、立派なビルでも30年ほどで取り壊したりしてるので、あれがそのまま使えればそのお金は別のことに投資できたのに、そりゃお金もどんどん無駄になろうというもの。
昔はこういう建設投資で経済が活性化するのでいいんだと言う説明がされていたように思うが、実際には目先のお金が回ってるだけで無駄になってるお金はたくさんあるから、こんなに長い間不況になっている。
ここ数年、南欧諸国はとても景気が悪いと言って、テレビのリポートでも、大の大人が週3日のバイトで食いつないでるとか報道されている。しかし実態として、その人たちの生活が日本で言うところの底辺並みかというと、そうでもない。
ちょっと郊外に公設の農園を借りて半自給的なことをしたりしてるのを見ても、確かに貧しいんだろうけど、なんとなく余裕のある貧しさというか、なければないでもなんとかできる気配を感じる。
これが日本なら、一家の大黒柱が週3のバイトでは、遅かれ早かれ一家心中じゃないだろうか。
失業保険にしても、日本はいろいろ制限が多く、いざ失業したというときには役に立たない。期間も短く、ちょっとした就労でも減額されてしまう。
ミスマッチの職に無理矢理就労させても結局また失業するので、こういう就労を急き立てるような失業保険の効果がどれほどなのかわからないが、とにかく余裕のない社会の一端を形成している。
ところが他方で、人手がない人手がないと、最低賃金ぎりぎりで人を募集してる企業がけっこうあったりもする。
結局のところ、日本の人材が社会に合ってないとか、社会が変わってるのに就労者の意識が変わってないとか、そういういろいろな問題もあって、景況感が上向きにくい社会になってしまってるんだろう。
日本の公務員や識者などは、さんざん海外の実例の調査に行ってるんだから、このあたりもう少し何か余裕を持たせるようにできないのだろうかと、不思議に思ったりもする。