ソチ・オリンピックのフィギュアスケート(後半)

ソチ・オリンピックのフィギュア・スケートは、いろいろ波乱もありながら、すべての競技を終了した。

男子シングルについてはすでに触れたので、女子シングルについて思ったこと3点ほど。
1.浅田真央は最終組に残っていたら優勝できていた。
2.やはりキム・ヨナの買収や八百長はなかった。
3.女子でもトリプルアクセルを跳ぶ選手は増えてくるだろう。

1.については、最終組とそれまでとで、GOE(各技の出来栄え評価点)の盛り方がけっこう違ってたので、浅田はフリーで3位だったが、もし最終組に残っていてあの演技だったら、GOEだけでもう10点くらいは出てたと思われ、演技構成点も早い組ということで少し抑えられてたし、結果的に優勝も視野に入ってきてたと思う。

2.については、男子シングルのところでも書いたが、もし買収や八百長を組織的にやってるとしたら、オリンピックで優勝させなければ画竜点睛を欠くところなので、それこそ今回こそ力の入れどころだったはず。しかも、ソトニコワとの差はいくらでも言い訳のしようのある差で、そのまま逃げ切ってても不自然でない状況だったのに、優勝できなかったということで、いくら推測を積み重ねても、この現実から明確に否定されると思う。
特に、八百長を強く言ってる人の意見で多く見られるのが、前回のバンクーバーでの得点についてだが、あれは採点競技の性質上、仕方ないもので、それを1点1点検証しても、無意味な結果しか出てこない。今回の、最終組のGOEや演技構成点の出方でもそうだが、やはり会場の盛り上がり、あるいはジャッジの感動というのが、点数に反映されるのが、フィギュア・スケートの採点であり、これはすごい!と思うあまり点数を盛ってしまって、結果として不自然なくらい点が出てしまうことは、あり得ることだ。今回のソトニコワの演技にしても、演技構成点でそこまで出すほどか?という感じはするし。
それはもう、その場その場の、環境点とも言うべきもので、その精度を云々しても仕方がないと思うし、それは八百長でもなんでもなく、実際そこまで場を沸かせる演技をした選手の勝ちと言うしかない。

最も印象に残ったのは、3.の感触だ。
今回、3ルッツ+3トゥループのコンビネーションに挑戦したか、挑戦できる可能性のあった選手が、少なくとも5人はいた。下位の選手でも、3ルッツをプログラムに組み込んでくることは普通になっているし、3+3のコンビネーションも珍しくなくなってきている。
こういう状況を見ると、今後は早晩、他の選手との差別化のために、女子も3アクセルをプログラムに組み込まざるを得ないだろうし、科学的トレーニングが日進月歩の状況で、それだけの身体能力を開発してくる選手は当然現れるだろうと思う。
3アクセルは、回転不足や回った結果の転倒でも、3ルッツ相当の点が得られるので、他のジャンプを跳ぶことより、リスクは少なくリターンは大きいという判断もあり得る。ジャンプの回数が限られている中で、少しでも点差を求めれば、自然とそういう流れになっていくだろう。


Author: talo

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