ソチ・オリンピックのフィギュア・スケート、男子シングルでは日本の羽生結弦の優勝となった。
完璧な出来ではなく、また後を追っていたパトリック・チャンもいくつかミスがあったので、絶対的な勝利ではなかったものの、後半の勝負所のジャンプを全部きれいに成功させて、またプログラムに余計なところがないくらいまとまっていたことも良かったと思う。
今回、ジャッジが比較的、良いものも悪いものの、技の完成度というのを厳密にとっていたのも、結果的には羽生に有利に働いた。
羽生の場合、転倒が2度あったものの、それ以外はほとんどの技をきれいに決めていたので、どちらかというと技の評価ではプラスが積み上がる結果になった。ところが、チャンのほうは、転倒こそなかったが、ジャンプでの着氷の乱れがいくつかあり、結果として予定していなかったレベルになってしまったものもあって、プラスがあまり積み上がってないのにマイナスはしっかりついてしまったのだ。
このあたり、どの程度の厳密さでとるかは、競技会ごとのジャッジ構成とか、心証的なものにも影響されるので、バランスが難しいのだが、今回はさすがオリンピックという感じで、良し悪しをしっかりとっていたために、選手は委縮することなく大技に挑めたし、わずかな差もきちんと結果に反映できていたように思う。
しかし、この結果を見て、ここ数年ずっとパトリック・チャンの買収・八百長説を唱えてた人たちは、どう言うんだろう?
もし彼あるいは彼の周囲が何らかの工作をしていたとすると、オリンピックこそ優勝の効果が一番大きい場である以上、手抜きなどいっさいなく、工作に全力をあげてきてるはず。まして、明らかに羽生が優れていたならともかく、今回は僅差だったので、これを工作によって逆転したとしても、全く怪しまれなかったはずだが、結果はそうではなかった。
こういう状況証拠からだけ見ても、明らかに買収や八百長などは否定されると思うのだが、自分の思ったことを正しいと信じたい人には、そうではないのだろうか。
これで、女子でキム・ヨナが優勝となると、「チャンは買収はやめたが、キム・ヨナはまたやった」とか言うんだろうか。
他の種目でバーターできるような選手を持ってるカナダならともかく、キム・ヨナしか持ち駒のない韓国に、ジャッジで配慮しても、何の得もないし、ましてすでにキム・ヨナ自身は稼げるスケーターなので買収しても費用対効果は全くないのに。