4日目に入り、いよいよウユニ塩湖へ移動だ。
しかし、高地にうまく順応できなかった人が2~3人出ていて、気分が悪そう。自分の場合は貧血みたいなもので、状況が落ち着けば治るが、高山病ぎみなのは高地にいる限りは順応できるまで続くと思うので、気の毒。

しかし体調の悪い人もいることだし、途中でお手洗いに寄ったり、マーケットを見物したりするので、なかなか先に進まない。
オルロは、リオに次いで、世界で2番目に大きいカーニバルが開かれる街で、しかもちょうどその開催される週だったため、途中でもすでに道路で踊っているパレードに遭遇するなど、なんとなく浮かれた雰囲気の漂う道中。
とりあえず、バスはまずラパスから出ることになるのだが、これが昨日も通った、何だか変なことになってる交差点を通らないといけない。幹線道路なので交通量が多く、無理をしないと渡ったり曲がったりできないのだ。
排気ガス規制なんかもあってないようなもので、ものすごい空気の中を、クラクションを鳴らしあいながら、なんとか通って行く。

勝手に人の写真を撮らないようになど諸注意があるが、基本的にはフリーマーケットのような一般人に毛が生えた程度の人が、ゴザなど敷いてやってるお店の集合なので、わりと気楽な感じ。
ここに、人が連れて来てるのか何なのか、犬がいっぱいいる。
お店を出している人は、急に観光客の集団がやってきたので、何か買ってくれないかと期待してる感じ。でも、事前に注意があったので、みんな写真撮影には慎重になってたのに、なんとなく遠景を撮っていた人が「おまえいまおれたちの写真を撮っただろう。金を出せ」という人につきまとわれてしまった。
幸い、そんなにしつこくない人で、現地ガイドさんが追い払ってくれたが、なるほど難しいもんだねぇと思った。
そして、何か焼いたものや果物など、いろいろ売ってるのだが、途中でバスの車窓から袋に入れた液体を売ってる人がいて、何だろうと思ってたのだが、ここにもいて、なんとジュースを量り売りしてるらしい。そのジュースは、袋にそのままストローを挿して飲むので、またビックリ。
相方はここで、地元の人が主に風呂敷に使う用の、手織りの布を買っていた。それまで、ボリビアーノの単位だとせいぜい30とか50とかしか聞かなかったのに、その布は180ボリビアーノとずいぶん高かったので、へー!と思ったのだが、よく考えたら2,500円くらいなので、全く高くなかった。
そうして、今晩の食後のフルーツなども買ったりして、バスに乗り込んで再出発。
しばらく行って、踊りのパレードの横なども通過したら、ドライブインのようなところでトイレ休憩。ここはお土産物屋さんが併設されていて、それなりの品ぞろえだったので、みんなちょこちょこ買いこんでいた。観光客目当ての店なので、高いかと思っていたが、これまたあとから考えると、べつに普通の値段だった。

しかも、表に看板が出てたのでわざわざ行ったのに、工事中で休業とか言う。えー!ということで交渉したら、水が流れないけどそれで良ければ、ということで、使えることになった。
どうもここは、もっときちんと整備して、幹線道路を通るトラックのドライバーを客にしようと思ってるようで、水を引いたりシャワーを設置したりしてる最中のようだった。手洗いなども、いままさにコンクリートを打ってるところで、周辺も工事中のところが多く、そのうちさっき見たドライブインのようなこともやりたいと思ってるのかなぁという感じ。
しかしとにかく、水が流れないので、小をして、バケツに汲み置いてある水を流すのだが、それも大してないので、気持ちだけ流す。当然流れるわけもなく、小の色の水がちょっと薄まるくらい。日本の清潔なトイレに慣れた身からすると、ぎょえー!という感じではあるのだが、ボリビアだしこんなものだろうと思ってたせいか、思いのほか抵抗なくできた。しかも結局あとから考えてみると、ここはまだきれいなほうだったように思う。
そしていよいよオルロ市へ。
そんな大きなカーニバルを行うような街とも思えない、なんだか雑然としたところ。しかしとにかく、あっちこっちで工事をしていて、いままさに発展中なんだろうかという感じはした。物流の中継点らしく、道路が広くてトラックもたくさん走ってたし。
そして、たくさんあるガソリンスタンドの一つで、またトイレ休憩。スタンドの脇では、CDが売ってたり、アイスを売ってたりした。アイスは怖いので買わなかったが、買った人によると1ボリビアーノだったとか。ずいぶん安い。
この時点でけっこう遅れていたのだが、途中でお茶でも頼んで場所を貸してもらおうと思っていたお店がいずれも閉まっていたということで、結局予定通り車中で食事。ボリビア風お弁当。
とうもろこし、イモ、鶏肉などが、とにかく茹でてあるだけで、味も何もない。添乗員さんがお醤油を回してくれたが、みんなあんまり食べていなかったように思う。自分はせっかくなのでと、ほとんど食べた。

ビールを運んでたトレーラーが横転してしまって、道にビールケースと割れたビールが散乱している。幸い、運転手の人は軽傷だったので、通りがかったドライバーたちで、なんとか片側車線だけ片付けて、通れるようになったバスは発車。
道の両側も広い平原なので、道を通らなくてもそこを通れば行けないことはなさそうなのだが、なにしろ雨季なので、湿地という感じ。場所を選んで走らないとはまってしまいそうで、現に道路に上がれなくなってる車もいた。トラックはそんな冒険できないだろうし、どうしただろう。
そうこうするうちに、やっと4WDに乗り継ぐ小さい町に着いた。もう3時くらいで、6時間以上かかってたように思う。
ずいぶん予定より遅いが、とにかくここで乗り換えるので、バスを降りて、ここまでの現地ガイドさんには別れを告げる。ついでに、公園の公衆トイレに入ったら、管理のおばさんがあわてて飛んできて、チップを要求した。見た目がずいぶん怖そうだったのだが、一人0.5ボリビアーノという額はきちんと守ってるようで、1ボリビアーノ払った人には、わざわざお釣りを子どもに取りに行かせてた。
その後もあちこちで感じるのだが、現地の人はほとんどは篤実な人だった。

自分と相方は、一人参加の女子の人と、バレリオさんという運転手の車に乗り込む。一番後ろを行く6号車なので、前の車はどんどん見えなくなっていって不安なのだが、バレリオさんは道を知ってるらしく、慌てない。途中で動物を見つけると教えてくれたりもするのだが、どうやって見つけてるのかと思うくらい目が良くて、びっくりする。
途中でクレーター見物などもしつつ、4WDの車列は進んでいくのだが、なにしろ悪路も多いので、そんなにスピードは出せない。こんなことでは着いたら夜中だと思っていたら、実はけっこうスピードを出していたのか、ショートカットの道があったのか、最終的には当初の予定とそんなに変わらない時間に着いてびっくり。
しかし5号車の運転手は、どうもこの商売では新米らしくて、途中で2度も道を間違い、6号車はそれを見越して道を知ってる人にしていたらしく、クラクションを鳴らしたり、電話で呼び戻したり、気が気ではない。
暗くなってしまってからは、ウユニ塩湖の近くはもうそんな大きな町もないので、道なき道を行くという感じで、どうしてこれが野原じゃなくて道とわかるんだろう?と思うくらい。最初は、6号車の人がそんなによく道を知ってる人だともわからないので、一度迷ったら抜け出せないだろうという感じで、ドキドキする。
そうして着いたのが、ウユニ塩湖北岸では唯一の宿泊施設であろう、タイカ・デ・サル。塩のホテルだ。
壁や椅子、机などがウユニ塩湖の塩でできていて、確かになめると塩辛い。
もちろん、椅子やベッドは、座ったり寝たりする部分にはクッションがあるので、痛かったりはしない。

部屋はそこそこ広くて、ベッドも大きく、また机やソファ、クロゼットなどもあって、分類的にはB&Bというところだろうが、全く問題ない。
食堂はけっこう広く、またボリビアの高地は全体にそうなのだが、塩湖周辺は特に、夏でも夜は寒いので暖炉があったりして、いい感じ。
部屋の水周りが、すごい狭くて、そこが唯一、不満と言えば不満だが、お湯も出るし、こんな僻地にしてはずいぶん設備はいいとも言える。
電気は発電機を併用しているが、できれば無駄遣いしたくないらしく、人がいないと元から切ってあって、翌日外出から帰ってきたら、照明もつかないしコンセントにも電気が通ってなかった。暖房も元からオンオフする。
夕食はこれまでと基本は同じ、スープ、メイン、デザートのコース。配膳する人手もろくにないのに、3皿出すので、大変そうだった。
ここは味がカレーっぽいスパイスであることが多く、そこそこ食べやすかったように思う。