北京3泊4日(阪急交通社)-その3

昨日に続いて早起き。
朝食ビュッフェは、昨日の朝でちょっと勝手がわかったのに、今日で終わり。ベーコンがおいしかったので、4枚くらい食べた。

この日は、故宮の開いている時間の影響もあって、いろいろ予定を組み替え。
まず最初に、なんと朝の7時から、ラテックス寝具店へ行く。ここは、バックマージンが多いらしく(確かに、寝具なんて、何か営業努力しないと、そんなドカドカ売れるもんじゃないし)、ガイドさんも行きのバスの中で熱心に勧める。旧正月休みの朝の7時から、従業員をずらっとそろえて対応するあたり、利益率も相当高そうな雰囲気。枕は持ち帰りだけど、高いマットレスを買ったら、送料・税をお店負担で別送するとか言うし、90%くらい利益なんじゃないだろうか…。
もちろん、中国で買うことには何の意味もない。説明した人は、海南島が天然ゴムの一大生産地で、ゴム栽培での中国の世界シェアは40%などと言っていたが、実際には10%にも満たない。要するに、産地だから安いわけではなく、たまたま日本円換算で安く見える値付けをしているだけで、どうしても必要なら、日本の楽天市場で買ってもそんなに変わらない。
しかし、世間には眠りの悩みを持っている人が多いらしく、何人も枕を買っていて、またびっくり。うちは枕は買ったばかりの上、ラテックス・アレルギーの話も聞いていたので、これまた買わず。お土産物屋マージンただ乗りの、悪い客だ。

そこから、寒い中いよいよ天安門広場と故宮へ行く。
故宮周辺は駐車ができないそうで、適当なところで降ろして、バスは慌てて発車していく。帰りも、そんなところで止めていいの?と思うような、トロリーバスの走ってるすれすれのところで乗車した。
天安門広場は本当に広くて、また故宮もこれが故宮かーという感じで、そこそこ良かったように思う。入場も、ツアーなのでセキュリティチェックなどスルーで楽だったし。しかし、天安門広場で記念写真を撮って、中国名所写真集付きの台紙につけて100元(この頃のレートで、1,200~1,300円くらい)で売るという商売もまたくっついていた。面白いので買ったけど。

また、故宮の中で、有名な書家の先生による揮毫と掛け軸販売があったのだが、日本では最近は掛け軸を飾る文化がもうすたれてきてるのを知らないのか、額に入れたものなどはすごい少なくて、これはマーケティング的に失敗だねという感じだった。実際、誰も買ってなかったし。自分は字が好きなので、ボーっと見ていたら、そんなことすらする人がいなかったので、これは有望と思われたのか、店員さんが寄ってきて困った。

この日のお昼は、四川料理。でも、辛いものは麻婆豆腐くらいだったので、普通に食べられた。このレストランも、ツアー客用なので、あっちこっちに昨日見た集団がいたりして面白い。しかし、ツアーによって料理の種類が違うので、やっぱりツアー構成なんかで、それなりに調整してるっぽい。ここのお手洗いが、すごい汚くて、確かに北京の中心部で格安レストランやろうと思ったら、どこかにしわ寄せは来るだろうなという感じだった。

次に、首都博物館。建物は特徴的で面白いんだけど、展示方法があんまりこなれてなくて、青銅器などもただ並べてあるだけで、発展段階などがわかるようになっていないとか、なんとなくこんな立派な博物館が!ということのためだけにあるような気配もある。

中国の民俗展示

最上階に、中国の風俗を人形などで再現したところがあって、そこは面白かった。

その後、時間が余ったので、予定にないけど小物などのお土産の買えるところへ行きたいという要望があったので案内しましょうということで、行った先が、廃工場などの建ち並んだ、そのまた奥にある、つぶれた店舗を中だけ改装して使ってるけど、当然ツアー客で連れてこられる人以外誰も来ませんよ、という感じのお店。
予定になかったわりに、1時間近く時間をとってあったので、これは現地会社の都合で寄ることにしてるんだろうなという感じ。立地柄、当然ふいに来る客などはいないので、店員も全力で売り込んでくるので、ちょっと座っていても、セールストークに捕まったりしてる人までいた。
そこは、真珠クリームと真珠装飾品が目玉商品で、なんと真珠クリームは6個1万円のところ、今なら同じ価格でさらに4個おまけつき!という、なんだかもう無茶苦茶な商売になっていたのだが、さすがにこんな価格なんてあってないようなものを買う人はあまりいない。
このツアー中、こういう「何個買ったらさらにおまけ!」という商法をよく見たのだが、必要以上の個数を買っても困るだけなのに、中国の人の感覚だと、たくさん買えば買うほどうれしいのかなぁ?と思った。単純に、大量仕入れで価格を下げてるので、大量にさばきたいだけかもしれないけど。

そのあと天壇公園へ。天壇公園は、円形の塔が有名な名所なのだが、広い公園で、回廊などもあるので、雨の日も遊べる北京市民の憩いの場という感じのようだった。

行った日も、この寒いのにどうしてと思うくらいの人が、集団で歌ったり、トランプをして騒いだりしていた。円形の塔自体は、ずいぶん後年の修復などが入っていて、建物自体はそんな大したこともなく、また歴史的経緯の説明展示などもいまいちで、もう少しがんばりましょうというところ。

だんだん見るものがつまらなくなってきたところへ、さらに夕方になってきて寒いのに前門大街とかいう、ショッピングスポットでの散策が最後に組み込まれていて、ぐったり。ここはべつに、押し売りをされるとかではなく、純粋に観光なのだが、再開発地でおしゃれなショッピングスポットを作ったものの、あんまり繁盛していないらしく、おそらく北京市が観光客を連れていくことを推奨してるんだろうなぁ…。
スタバがあるねー、ユニクロもあるねーという以外、観光客がわざわざ入るようなお店もなく、みんなそこを出て近くのビルに入っている、セブンイレブンを見に行ったりしていた。セブンイレブンは、あんまりやる気のない店だったけど。

最後の食事は、北京ダック。全聚徳というチェーン店の一つに行くのだが、一応このツアーの目玉のような位置づけらしく、そこそこちゃんとした店。
店内はこれまでとは全く違うきれいさだし、出てくる料理も普通においしい。北京ダックも、申し訳程度に出てくるとかじゃなくて、お皿に盛って出てくるので、みんなそれなりに食べられてたし。個人でまで、わざわざ行く店ではないと思うけど、格安ツアーとしては、最後に悪い印象を残さない、なかなかいい選択だったと思う。

この店を出たところで、観光客相手の偽ヴィトン売りがいたのだが、モノグラム風の財布を見せて「3個千円、3個千円」を連呼してる。と思ってたら、バスにつく頃には(みんなが移動してる間ずっとついてきてた)、「4個千円、4個千円」と言い出していて、面白かった。個数増やしても、いらないものは買わないってば(笑)。


Author: talo

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