ドバイ旅行記-2日目(2月3日)

 そんな感じで、こちらの気分には関係なく、飛行機は無事飛び続け、朝ごはんの時間には再点灯。
 和風とスクランブルエッグの洋風の、二種類から朝ごはんが選べる。自分は頼んでみたものの、ちょっとしか食べられず。というか、この最中にも気分のいいのと悪いのが、波状に押し寄せてきて、食べれるかも?あ、やっぱだめ…というのの繰り返し。

空港ターンテーブル 到着前には、入国審査のファストトラック・ラインへのパスが配られる。国策企業であるエミレーツ航空でビジネスクラス以上に搭乗すると、入国審査さえ特別扱いなのだ。
 ところが、到着したのでなんとかヘロヘロになりながら降り立つと、いわゆる「沖止め」といわれる、タラップで降りてバス移動が必要な状態。幸い、真っ先に降りたので、バスでも座ることはできたものの、これがなかなか着かない…。同じように沖止めの飛行機が、なにしろ5分おきに到着しているので、バスが大行列になっている上に、ドバイ空港は工事中で、迂回迂回で道が遠いのだ。
 しかも、結局あとのバスは要領よくほかのルートからさっさと到着ロビーに向かったらしく、到着ロビーについてみると、同じ送迎会社のほかの人たちのほうが、先に集合していたという結末だった。

 そこから、入国審査と預け入れ荷物の受取りのあと、再集合。ここで、冬服を脱いで、スーツケースに入れる。もうちょっと集合まで余裕あるかと思ったら、お手洗いに行ったり両替したりしていたら、すぐ集合時間に。
 引率の人に連れられて、送迎会社のバスに向かった。
 今回JTBのツアーで申込んだのだが、送迎会社は「アラビアン・アドベンチャーズ」。地元ではけっこう大手のようで、日本人向けだけでなく、多くの外国人向けの現地ツアーなどを運営していた。
 早朝着なので、午後のチェックイン時間まで、時間つぶしの市内観光がついている。いつもなら、これがついていない、アーリーチェックインにするのだが、今回アーリーチェックイン追加料金が5万円くらいと高かったのと、初日に市内の有名どころをざっと見てしまったら、あとが楽だろうという判断で、このまま今日はとりあえず疲れた体を引きずって引率されていく。

 バスはマイクロバスに、荷物用のカーゴを連結したもの。
 普通に駐車スペースに駐車しているのだと思ったら、隣の同じようなバスがいきなり動き出してビックリ。車寄せのようなところに、多重駐車しているだけだった。けっこう油断して立っていたので、危なかった(隣のバスにも、カーゴがついていたので、引っ掛けられそうだった)。

 早朝のドバイは、薄曇りながら、きれいな空が印象的。
 どこもかしこも工事中だが、車社会らしく、道路はよく整備されている。近代的な街並みにも、あちこちにアラビア語の表示が見られるのが、あーアラブの国に来たんだという気持ちにさせる。

 最初は、朝ごはんを食べる「ソフィテル シティ・センター」というホテルへ。フランス、アコーグループ系列のホテルだが、入ったところにはしっかりアラブ首長国連邦の偉い人たちの画像が掲げられ、アラビックな雰囲気。
 ここで、ビュッフェの朝ごはんを食べて、その後旅行の説明を聞く。早朝ということで、ホテルは小さくないのだが、ビュッフェはわりとすいている。

ドバイの街並み そこを出て、いよいよ市内観光開始。
 まず、川沿いの市街が一望できる公園へ。向かいのサウジアラビア大使館が、すごい立派なお城でびっくり。次にバスタキヤ地区という古い町並みを保存したところを通り過ぎ、ドバイ博物館へ。昔の船などが置いてあるのだが、風俗の再現のところの人形がやけにリアルで怖い。売店は博物館とは思えない、金製品のお土産がたくさん。
 そこを出ると、ドバイの中心を流れる川を、昔ながらのアブラという小船で渡る。渡った先は、スパイス・スークという市場。スパイスがいろいろ量り売りで売っている。ちょっと歩くと、すぐゴールド・スーク。貴金属商が軒を連ねているのだが、アクセサリーの趣味がすごくギラギラした感じのデザインのものが多くて、あまり実用的でない。それでも、日本人が通りかかると、呼び止めようとしたり、ドアを開けてくれたりする。
 ドバイは治安がいいとは聞いていたが、こういう雑踏の路地でも、危ないと思うような雰囲気が全くない。さらに警官もうろうろしていたりして、観光客向けの環境整備には怠りがない感じだ。

 スークでしばらく時間をつぶしたあと、ジュメイラ・モスクというきれいなモスクを外から見て、有名なバージュ・アル・アラブの見物スポットへ。特徴的な建物で、やっぱり写真を撮ってしまう。海はとてもきれい。
 ところが、すごい大勢のツアーがすぐあとから来たので、人物の入らない写真を撮れたのは、ほんの5分ほどだった。ギリギリセーフという感じ。
 そこから、モール・オブ・エミレーツという、屋内スキー場を併設した、大きなモールへ移動。お昼は、なんだかアメリカの変な味つきポテトとホットドッグのセットを食べた。
 この時点でかなり気分は復活していたのだが、これを食べるとまた気分が悪く…。そもそも、何も食べないほうが良かったらしい。
 ここで、とりあえず寒そうなので、カルフールで部屋着用の長袖を買う。さらに部屋で食べるおやつも買う。服など、もうじき冬も終わるので、500円とかそれくらいだった。

 市内観光はこれで終了で、あとはチェックイン。
 宿泊するホテルは、ダル・アル・マシャフという、マディナ・ジュメイラ内3ホテルの一つ。他にも2組同じホテルに泊まる人がいて、さらに同じマディナ・ジュメイラ内のアル・カスルに泊まる人も1組いたので、計4組でアル・カスルのロビーで降りた。

 アル・カスルの入り口は、すごく豪華な感じで、ディズニー・シーのミラコスタを、もっと本格的にした雰囲気。
 ダル・アル・マシャフのチェックインは、それぞれの部屋バトラーが行うので、そこへの移動を待つ間、アル・カスルのロビーでおしぼりをもらったり、デーツをもらったりする。デーツ初体験だったのだが、思ったより見た目がグロテスク。味はけっこうあっさり甘めでおいしかった。
ダル・アル・マシャフの部屋からの眺め アル・カスルからダル・アル・マシャフの各ヴィラへは、バギーで移動。サムイ島で乗ったのと同じのの1列席が多いタイプ。ヴィラに着いたら、バトラーに案内されて、部屋へ移動し、部屋でチェックインのサイン。チェックインはけっこうスムーズ。

 一通り部屋の様子を見て、ベランダに出たり荷物を広げたりしたら、とにかく一休み「起こさないでください」にして、寝た。
 ベッドの掛け布団(というか毛布)が薄いので、これで大丈夫なのかなぁ?と思っていたら、案の定寒くて目が覚める。しかも、おなかが痛くて気持ち悪い。しっかり寝冷えしたようだ。しかし、相方はおなかがすいているようだったので、食事に行く。事前に晩ご飯を予約しておこうとしたら、スークというマディナ・ジュメイラ内のモールみたいなところのレストランは予約しなくていいということだったので、予約しないまま、向かってみた。すると、結局ずいぶんどこも混んでいて待つということだったので、どこかすいているところをバトラーに探してもらうことにして、一度帰った。

 ミナ・アッサラームというもう一つのマディナ・ジュメイラ内のホテルの、ビュッフェがあいているということで、バトラーに確認してもらって、向かう。バギーで適当にふんふん言っていると、アル・カスルに連れて行かれてしまう。
ホテルの夜景 何か違うような気がすると思ったら、やっぱり違っていたので、アル・カスルのロビーラウンジの人に聞いて確認してもらって、再度送りなおしてもらった。
 ミナ・アッサラームのビュッフェは、いろいろあったようだが、気分が悪くてよく覚えていない。あまり食べなかったし。でも、それほど変わったものはなかった。お寿司が少しあって、それは普通にお寿司の味だったことだけ、覚えている。

 帰ったら、ターンダウンされていたので、お風呂に入って寝た。


Author: talo

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA