ロンドン旅行記2010 3日目

7月12日(月)

とにかく予定の固まっていた昨日を消化してしまったので、この日からはべつにどこに行ってもかまわない日。
とりあえず、テート・ブリテンという美術館へ行って、そこからいくつか観光スポットを地下鉄ではしごする予定で出かけた。テート・ブリテン

テート・ブリテンはずいぶん有名な美術館なのに、わりと周辺は静か。と思ったら、自分たちは裏口というか、横から入って行ってた。出てから表に出たら、そこそこ人はいた。
展示されているのは、近代までのイギリス絵画が中心で、特にターナーの作品群が研究成果とともに比較的大規模に展示されているのが特徴。
ただ、テート・モダンなど他の美術館とともに再編成されたときに、結果的には割りを食ったような感じになっているのか、玉石混交も甚だしく、わりと古いという以外に大した価値もないようなものも飾ってあったりして、来て良かったというほどでもなかった。テムズ川沿い

その後、堤防に沿って歩いたあと、橋を渡り、帝国戦争博物館へと移動する。
途中でお昼を食べようと思い、ホテルがあったのでそこに入ったら、レストランは何かのイベントの昼食会場になっていて、カフェみたいなバーみたいな中途半端なののほうへ入れと言われたので、そのまま出てきてしまった。

しばらく歩くと、なんだか妙なレストランがあったので、なんとなくそこへ入ってしまう。
そこは、エジプト風の飾り付けで、メニューもなんだかアラブ風なのだが、トムヤムクンとかテンプラとかあったりして、なんだか謎。
人もぜんぜん入ってないのだが、ちょっと都心部からはずれてるわりに、価格設定はそれなりで、ランチメニューもないようなので、仕方ないかも。というか、実はオープンしてなかったんだけど、ドアを開けてたら入ってきてしまったので、まあいいやとか思って接客しただけだったりして…。 戦争博物館

帝国戦争博物館は、戦闘機や戦車など展示してあったりして、ふだんはなかなか見る機会もないだけに、面白い。
イギリス中心ではあるものの、戦争中の市民生活の様子や、生活物資なども見ることができたり、やや狭いものの、展示にはそれなりに工夫がされている。
ただ、4階5階には、それなりの覚悟で見ないといけない、ナチスによるユダヤ人ホロコーストに関する展示が、けっこう大きな規模であるので、ただ勇壮な感じだったり、勝利万歳ということで終わってるわけでもない。
でも、こんなもの見て楽しくもないかもしれないような、若い観光客の人も、大勢見ていたので、意義はありそう。

そこを出たあとは、近くにある庭園史博物館に寄ってもよかったのだが、昨日も庭園だったのでもういいやということで、映画の舞台にもなったノッティングヒルへ行くことにする。
自分はノッティングヒルには全く興味がなかったので(映画を見てないから)、相方にお任せで行った。なんだか高級住宅街ということだったので、ちょっと郊外かと思っていたら、ホテルを挟んでハイドパークの反対側という、ぜんぜんロンドン市内だった。ノッティングヒル

でも、実際に行ってみると、すっかり住宅街の雰囲気で、中心部の近くでこんな閑静な住宅街があるなんて…という感じで、なかなか良かった。実際、需要も多いのか、駅前には不動産屋さんがあり、住宅街のあちことで、リフォーム工事が行われていて、ここに住んでもいいかもという気分も盛り上がった。

相方は、映画の名所を見たかったようで、それは一通り見れたのだが、なにしろヒルとついているくらいなので、地形が丘形状。上り下りがけっこう大変で、すっかり疲れてしまった。

しかし、近くにクジャクやエミューのいる公園があるというので、それを楽しみにとぼとぼとついていこうと思っていたら、なんとそれは駅の反対側だとかで、さんざん歩いたあとに、さらにまた戻って反対側という、大変な苦行散策になってしまう。しかも、地図をよく見ずに行ったので、道を間違い(しかも坂を登りきったあとで気づいた)、遠回りしてやっとたどりついた。ホランドパークの日本庭園
そこはホランドパークという公園で、地下鉄の駅名にもなっているくらいなので、実際はそこそこ有名なのかもしれないが、着いたときはもう夕方だったせいもあって、なんだうっそうと茂った森に人通りのない間道が通っている、ただの雑木林か何かのようだった。

とりあえず、動物がいそうな「ワイルドライフ」とかいうエリアに向かうが、なんだかいっそうすごい森になっている上に、柵がしてあるので、入らずに、その先にあるとか表示してあった、京都庭園へ向かった。

すると行ってみてびっくり。ほかの荒れようとは違って、ここだけ整備の経費が投入されているようで、ずいぶんきれい。そんなにいかにも日本庭園という感じでもなかったが(池があって、鯉が泳いでる)、クジャクはここにいた。
人慣れしているので、エサをもらおうとうろうろしていて、なかなかかわいい。来たかいがあったというほどでもないが、いないよりはずっと良かった。

この日は結局、実際の活動はそれほどでもなかったが、ずいぶん歩いたので、すっかり疲れてホテルに帰り、食事をして寝た。


Author: talo

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