ウユニ塩湖旅行記-6(2月7日)

西遊旅行では、高山病の予防薬として、ダイアモックスという薬を勧めている。
これは、高地へ行く人の間ではそれなりに知られたことらしく、また服用を勧めている医師もいるくらいで、その分野ではある程度の認知度のある薬ということになる。

ウユニ塩湖岸の朝日。
ウユニ塩湖岸の朝日。
しかし、個人的にはこれより効果のあったのが、PL顆粒とロキソニンだった。
昨日、風邪をひいたので、抗生物質と一緒に、一般的な風邪薬と解熱剤として処方される、これらの薬を飲んだ。
これまで体感的にはそれほど高地の負担を感じていなかったものの、数値的には、パルスオキシメーターで測ったところ、脈拍が常に100~120という頻脈で、この速い鼓動でなんとか血中酸素飽和度を保っている状態だった。ところが、この日の朝、PL顆粒とロキソニンを飲んだ状態で測ったところ、血中酸素飽和度は同程度(80台後半)で、脈拍は80程度にまで下がっている。
現実に、風邪が治ったせいもあって、体も楽だったのだが、この状態は結局、風邪がぶり返さないようにと思ってこれらの薬を飲んでいた期間中は続いたので、個人的には高山病予防には、PL顆粒とロキソニンをお勧めしたいところだ。他の人にも効果あるかどうかは知らないけど。

水しぶきを上げて走るバス。
水しぶきを上げて走るバス。
そして、初めてウユニ塩湖と接して、きれいな野山など、見るところも多かった北岸のタウアとは、今日でさようなら。この日はバスでウユニ塩湖を縦断して、インカワシ島という塩湖の中央の島を経由して、東岸へと渡るのだ。

朝ご飯を食べて、ホテルの前の坂道をスーツケースとともに下ると、バスがいた。
本来は路線バスとして、ウユニ塩湖沿岸の村を結んでいるバスらしいが、この日はバス便のない日なのか、これをチャーターしたということ。雨季は場所によっては水深が深く、4WDでは塩湖を渡れないこともあるので、バスで渡るというのも、今回のツアーの特徴。
バスで塩湖に乗り入れられるのは、北岸からで、東岸からは観光客は4WDで乗り入れるしかないのだが、実際このあと東岸についてみると、東岸からはインカワシ島へは行けなかったらしい。現実問題として無理かどうかはわからないのだが、東岸は観光組合の協定がなかなか厳しいようで、今日はダメということがけっこうあったりして、それも影響しているだろう。

本当に天国にいるみたいな景色が続く。
本当に天国にいるみたいな景色が続く。
このバス便には、ツアー客以外に、ホテルで調理スタッフをしている現地の人が一人乗り込む。
べつに、ツアー客の昼食を作ってくれるとかではなく、東岸から少し行ったところにあるウユニの市街に用があるということで、便乗することになったのだ。おそらく、この日はほかにバス便がなく、好都合だからということで乗ったのだろうが、観光ツアーのバスなので、遅々として東岸には着かないはず。大丈夫なんだろうかと、やや心配。

ウユニ塩湖と空の青の、素晴らしいコントラストや、鏡面になった景色は、岸を離れてすぐに満喫できる。
それなりに水深があるので、水をはね上げて進むし、そもそも塩で窓も硬くなってるので、それほど窓を開けたりはできない。でも、何度も停車するので、その都度外へ出て写真を撮る。
雨季といっても、塩湖の中はなぜか雲がほとんどなく、雨が降るのはその周辺のところ。山のほうに黒い雲が見えたりはするが、塩湖の中は快晴で、写真日和という感じ。塩湖の水も、周辺に降ったものが流れ込んできているらしい。

サボテンの林立するインカワシ島。
サボテンの林立するインカワシ島。
そうこうするうちに、ずいぶん遠くのほうにあると思っていた黒い影が、だんだん大きくなってきて、そこが休憩ポイントのインカワシ島。サボテンがすごい。
島自体は、塩湖内の観光拠点としてそれなりに整備されていて、管理事務所とお手洗いと、島の頂上まで登るハイキングコースがある。頂上に登ると、360度の塩湖の景色が満喫できるということで、楽しみ。
ところが、そういう絶景ポイントでもあるので、日頃はそれなりに人出があるらしいこの島が、この日は自分たちのツアーで貸し切り状態。やはり東岸から4WDで渡ってくることができなかったかららしい。

島には、ここに住んでいるのか、管理事務所の人が連れてきているのか、親子の犬がいる。
子どもは生後半年くらいだろうか、自分で何でもできるようになって、遊びたい盛りなので、人が来たことに大喜び。母親のほうは、本当に無防備に寝ていて、ボリビアの犬らしい感じ。

インカワシ島の犬の親子。
インカワシ島の犬の親子。
まずはお手洗いを済ませて、島の頂上へと登る。
ぐるぐると島の周りを回るように登っていくのだが、そこそこコースとして整備されているので、つらいということはない。少しずつ高くなるにつれて遠景が見渡せるようになっていくのが、またすばらしい。もう見慣れてきたとは言え、やはり絶景という感じ。塩湖の景色のほかに、ここにはサボテンが林立しているので、それも目先が変わって楽しい。
頂上からは、もうどこを撮っても、ウユニ塩湖の鏡面に反射する空と雲の、すばらしい景色が撮れて、誰でも名写真家という感じだ。みんな、すごいすごいしか口から出ない。

インカワシ島頂上から見たウユニ塩湖。
インカワシ島頂上から見たウユニ塩湖。
ここで集合写真を撮って、別ルートから下に降りると、少し休憩してから食事。この休憩のときに、ちょっと犬をかまったら、この人はかまってくれる人!と思ったのか、果てしなくついてくるので、まくのに苦労した。しかし、子どもなので、ほかにかまってくれる人がいるとすぐそっちへ行ってしまったりする。
休憩の間に、塩湖の中のほうまで歩いていってみたが、どんどん歩いても同じような深さなので、面白い。子犬はそのあたりまでついてきて、あっちこっちかぎまわってるので、これはこれで面白い景色と思って、写真を撮る。

そうこうするうちに、昼食の準備ができたということで、食べる。
マリネのようなものと、ゆでた鶏肉などだったのだが、ここでガイドさんがポン酢ジュレを持ってきてくれていたので、かけたら、この前はあんなに食べにくかった、パサパサのゆでた鶏肉が、突然おいしくなってびっくり。すごいなぁ、ポン酢ジュレ。

そして、そこからまた出発。いよいよ東岸へ向かうが、途中で夕日も見ましょうということに。
しかし、地図によると、インカワシ島から東岸までは、この頃の日没時間まで塩湖内にいると思えるほど遠くない。そして、バスの運転手さんも、基本的には路線バスの契約なので、状況に合わせて塩湖を入ったり出たりはしてくれない。
そこで、水の多いところ、少ないところと、いろんな撮影ポイントを探しながら、蛇行するように進んでいくことになった。けっこうな時間をとって撮影できるので、ツアーメンバーは大満足だが、少しでも早くウユニ市街に着きたい、調理の人は、イライラしただろうと思う。

ウユニ塩湖の夕日。
ウユニ塩湖の夕日。
まあそれでも、うまい具合に夕日の時間になり、東岸ももうじきというところで、また停車して夕日を撮る。夕日も、反対側の山に映った夕焼けも、ずいぶんきれいだったが、雨季なのでどうしても地表付近は雲があって、いざ沈むというときになると雲に隠れてしまう。
なんとなく消化不良の夕日見物になったが、バスに戻っていよいよ東岸に向かう。

しかし、夕日見物で降りたあたりでも気づいていたのだが、東岸はずいぶん塩湖が汚い。
上陸して分かったのだが、陸と塩湖がはっきり分かれていて、陸がすぐ高台になっている北岸と違って、東岸は陸地もずっと泥沼のような地域が広がっていて、あまりはっきり塩湖とは分かれていない。おそらく、水が多い日は、この泥沼のあたりまで水に浸かるんだろう。
当然、水と一緒に泥も塩湖に流れて行くので、塩湖が泥混じりで、マーブルのようなきれいな模様を作っているといえばそうなのだが、茶色で薄汚れていて、とても口にする気にはなれないし、そもそも塩の純度が低いので結晶になっていない。こんなことなら、塩湖の真ん中のきれいなところで、塩をとってくるんだったと、言い合った。

パラシオ・デ・サルのロビー。広い。
パラシオ・デ・サルのロビー。広い。
その泥沼のようなところの、道なき道を通って着いたのが、今日と明日のホテル、パラシオ・デ・サル
当初このツアーでは別のホテルの予定だったのだが、なにしろ繁忙期ということで、予約が取れず、このホテルになった。
しかし、このホテルは塩湖の中から移転してそれほどたっておらず、いまも拡張の真っ最中ということで、ずいぶんきれいで、満足。白にオレンジと緑という、色の組み合わせもおしゃれで、参加者一同テンションが上がる。

色使いのかわいいベッドルーム。
色使いのかわいいベッドルーム。
部屋に入ると、ベッドルームは狭いものの、バスルームとトイレは別、あとさらに書斎のような小部屋もあって、使いやすい。ここも、コンセントはAタイプCタイプ共用なので、日本の電気機器が問題なく使える。
夕食は食堂で、ツアー中のボリビアでは初めて、メインがビュッフェ形式。副菜を好きなだけ取って、主菜はチキンとリャマを取り分けてくれる。

結局この日は、終日体調も良く、安眠。


Author: talo

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